左京先生の大学入試に向けて三者面談室

現役私立中高一貫校教員 大学入試に向けてアドバイスを広めたい

私立大の出願を考える時の5つのポイント

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共通テスト利用を含めて,私大受験は多彩

一般入試と言っても

私立大学は国公立大学と異なり

複数の大学を併願するのが主流となっています

もちろん,国公立大学本命で

私大を受験しないという選択肢もあります

私自身もそうでしたし

指導してきた生徒の中にも私大を一つも受験しない生徒は

毎年一定数います

受験の仕方は決まったものではなく

生徒それぞれの考え方によるので多彩です

ですから,タイトルで「5つのポイント」としましたが

これは,5通りというわけではなく

私が三者面談するときに,確認する項目になります

このポイントを意識しながら,どう受験するかの参考にしてもらえたらとおもいます

 

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ポイント1 滑り止め校には本当に通うのか

チャレンジ校

実力校

と同時に

 

「滑り止め校」

 

の受験を考える時

蛍雪時代では

『自分の偏差値-5』

と提案されています

 

ここで,大切なポイントが

最終的に,その大学しか残らなかったら

本当に進学するのかどうかです

 

親が浪人を許してくれない

など,現役にこだわる受験生は多くなってます

恐らく今年も多いことでしょう

 

ただ,毎年のように

進学したのに,大学が合わないと

翌年に大学を受け直す生徒もいます

 

想像していた以上に,教養講座のレベルが低い(特に英語)

周りの学生のタイプが自分と違う

といった理由を良く聞きます

 

この場合,受験勉強は

浪人生と比べて半年近くロスをしています

 

進学することが考えられないなら

滑り止め校は受験せず

チャレンジ校などに向けての現況時間に充てた方が賢明です

 

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ポイント2 国公立が本命ならば

国公立大学が本命ならば

私立大学の受験回数は減らすべきです

共通テスト後の一ヶ月は

現役生の学力が一気に上がる時期です

そこでの私大受験の1日の消費は非常にもったい無いのは

事実です

 

国公立が本命ならば

私大は一回の受験で複数の学部を併願できるところや

移動日が必要ない大学で構成することを考えておきましょう

 

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ポイント3 私大が本命だったら第一志望を変えない

2022年度入試は

18歳人口が少ないこと

浪人生が少ないこと

など

受験生にとってはチャンスの年です

第一志望校に学校推薦型などで不合格になったために

気持ちが折れて

回避しておこうとするならばもったいない

どうせ,他の大学も受験できるのですから

第一志望校は必ず受験しておきましょう

もちろん合格するつもりで

なによりもそれが,一番の学習動機にもつながるでしょう

 

 

ポイント4 チャレンジ校は2校までに

MARCHや関関同立など

同程度のレベルの大学がよくひとくくりにされますが

そのような大学を,片っ端から受験しようとする生徒にも

出会います

あまりお薦めしません

 

どこかに合格したいのならば

同じ大学を複数回受験すべきです

理由は,出題傾向が類似するためです

過去問を解いて,傾向に対して慣れておきたいわけですが

大学の種類が増えれば

その対応も一つずつが弱くなります

 

私大は,一つの大学で複数回の受験日があります

そこで複数回受験する方が,傾向が似ていて

効果が上がることでしょう

 

また,一回の受験で他学部や他学科を併願できるときは

ある程度,偏差値に差があるところを併願しましょう

同程度の偏差値だったら

テストの出来が良ければすべて合格

出来が悪ければすべて不合格です

併願するうまみはありません

 

2019年度の記事です↓

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ポイント5 受験日は連続していてもいい

よく受験日は空いていた方が疲れなくてよい

というアドバイスをする人がいますが

私は,連続する方が力を発揮できると思っています

3連続の日程で受験すると

最も結果が良いのは3日目だという感覚でいます

理由はしっかり検証しないといけないのでしょうが

変な緊張感もなくなり,身体が受験になじむのでしょうか

 

受験で最も疲れるのは,受験会場への行き帰りです。

慣れない都会で受験をする生徒は

朝のラッシュと重なると,それだけで疲弊します

もし,1日おきで3校受験したとすると

間の2日目と4日目は休養に使われてしまい

ペースを崩すことにもなるし

もしも国公立が本命だとしたら,勉強日数が無駄に消費されます

 

案外,3連続はなんとかなるものです

恐れずに日程を組みましょう

 

多少の偏差値の差は誤差のレベル

大学や学科を選ぶときに偏差値の1.0~3.0にこだわっても仕方がありません

当日,自分が解ける問題が出れば合格し

解けない問題がでれば不合格です

多少の偏差値の差は,当日の運が大きく関わりますので

偏差値の高い大学に合格して,

低い大学に不合格になることは当然のように起こります

ですから,このあたりにこだわるにはあまり意味がありません

 

共通テスト前に,共通テスト利用を含めて

出願締切の大学もあります

しっかり日程をチェックしながら出願校を考えましょう

 

こちらにも受験情報がたくさん掲載されています

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