左京先生の大学入試に向けて三者面談室

現役私立中高一貫校教員 大学入試に向けてアドバイスを広めたい

ここ3年で大きく変わった共通テスト後の出願動向

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5年前の常識は非常識

共通テストが終わると

月曜日には自己採点

三者面談でバンザイシステム(河合塾)を見ながら

判定を確認してから

翌月曜日から出願

 

といった基本的な流れは変わらないのですが

いろいろと情報化社会になってきたため

2年くらい前から

新しい動きができています

 

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その1 バンザイシステムは自分で見られる

河合塾だとバンザイシステム

ベネッセだとCompass

といった名前で呼ばれていますが

全国の自己採点結果を分析した

判定システムが,web上で使えるようになっています

恐らく水曜日くらいから動き始めるので

自分で,どの大学だったらA判定がでるだとうか

といった検索ができるようになりました

 

受験生にとってはとてもありがたい機能だと思われがちですが

これが最近の怖ろしい昨日でもあります

 

結論から言えば,

この機能の判定結果は

絶対に信用してはいけません

 

データは正しいと思うのですが

 

何がいけないかというと

 

この機能を全国の受験生が利用できるということです

 

受験生は不安の固まりです

 

ある生徒の結果でA判定がでれば

同程度の生徒が検索しても

その大学がA判定で出てきます

 

多くの受験生がその大学(学部)が狙い目だとおもうので

殺到します

 

その結果,ふたを開けると

その大学はA判定では無くなるのです

 

これまでの三者面談でも

この動きを予想して

「こんな判定はでているけど,周りが動くだろうから」

といって出願校の検討をしてきました

 

その検討までして,教員側は面談にのぞむのですが

「ネットで見られるから大丈夫」

もしくは

「ネットで判定が悪かったからもういい」

と家庭だけで判断する受験生がここ2年多く見られました

 

くれぐれも,web上での判定で決断を下さないように

 

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その2 大学の出願情報が毎日見られる

2022年度入試の出願は

1月24日から2月2日です(必ず正式な要項で確認下さい)

これまでは

「初日に出願することでやる気が伝わる」

と早々に出願することが多かったと思います

就職試験ではそのような印象は大きいかもしれませんが

大学入試では全く加味されません

というは,加味してはいけません

要項に書かれていませんので

 

現在は,web上で毎日のように各大学の

学部毎の出願者数が発表されます

 

もし,出願先を迷っていて

倍率の低い方に出願したいと考えていれば

ギリギリまで待つことができます

 

私も昨年度は倍率1倍を切る出願先を見つけていました

 

迷っているなら

しばらく待ってから出願することの

メリットが非常に大きくなっています

 

 

国公立大出願は共通テスト後1週間が情報戦

受験生の皆さんは

共通テストが最大の勝負ですが

我々教員は,

テスト後の一週間が最大の勝負です

先生達は,多くの情報を分析して

三者面談にのぞみます

自己採点後に飛び交う情報には

三者面談までふりまわされないように気をつけましょう

 

ちなみに一番当てにならないのが

試験当日にネットで飛び交う

難易度や予想平均点です

完全な予想なので,大きく外れることが多々あります

 

 

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