左京先生の大学入試に向けて三者面談室

現役私立中高一貫校教員 大学入試に向けてアドバイスを広めたい

共通テスト後の動き 判定システムで判断せず 全国的な情報で行動しましょう

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本年も受験生や保護者の皆様の応援をしていきたいと思います

よろしくおねがいいたします

2021年は16日,17日が共通テストになりますが

その後の一週間が最も不安な時期でもあります

その一週間の動きを正しく知り

落ち着いた対応をすることが大切です

今年の動きを紹介します

 

共通テスト翌日の日本中の動き

17日の日曜日に共通テストが終わります

 

 

まず18日の月曜日に自己採点をして

その結果を学校で用紙に記入します

 

くれぐれも,共通テストが完全に終わるまでは

自己採点しないで下さい

終わっていない科目に

悪い影響があっても,良い影響はありません

 

話を戻して

この用紙には自己採点結果と志望校を記入します

 記入用紙は複数枚あることが多いでしょう

 記入された用紙は

ベネッセ、河合塾、東進などに送られるものです

 この用紙を高校は昼までに発送します

 

そして予備校などは、届いた膨大なデータを元に

一気に集計、分析し、ボーダーラインを割り出します

ほぼ徹夜でしょう

 

 

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予備校の分析結果が公表されます

各予備校の分析結果は,

早くて20日(水),21日(木)に

説明会が開催されます

今年はオンラインで実施されることが

高校に通達されています

この説明会で報告される数値が,実際の集計データですので

共通テスト当日や翌日に発表される

予想平均点は予想でしかありません

ですから,あまりあてになりません

過去をふりかえれば,だいたい間違っています

水曜,木曜の正式発表まで予想にふりまわされないように

 

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説明会で得た情報を高校の先生達が検討する

各予備校の分析データを元に、生徒1人1人の出願を判断するために

出願検討会議を高校の先生たちが行います

国立受験生の生徒数によって、木曜金曜土曜を通して行います。

(ものすごく時間がかかりますが、金曜にはおわりたいのが理想です)

 

この検討結果をもとにして、23日(土)あたりから三者懇談となり

出願校の決定となるのが、多くの高校での動きになります。

 

逆に言えば、22日までは、データがなそろわないので

学生のみなさまは、安易な自己判断で志望校を変更するのは控えた方がいいのです

 

 

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昨年度までの合格点数は当てにならない

昨年度までは,センター試験

平均点が60点になるように作問されています

今年度からは,共通テストで

平均点が50点になるように作問されています

問題の難易度が違うのですから

当然平均点や合格ラインが今年は変わります

特に兄弟が受験していた場合は

その時の知識で判断しないようにしましょう

また,目標平均が10点違うからといって

全体的にマイナス10点というわけでもありません

上位校受験者はそれでも高得点になりますし

中下位層は解けない問題が一気に多くなり

大きく点を下げるはずです

そして「平均」でマイナス10点です

正しい情報がはいるまで

予想で判断しないようにしましょう

 

 

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自分で判定を見られるようになってから混乱が続く

最近では河合塾などのホームページから

自分の判定を見ることができるようになりました

これは20日(水)ごろから見られるようになります

それまでは,高校の先生のパソコンで判定を見て

どの大学だったら判定がいくつになるかを見ていたわけですが

自分で探すことができたのです

これが,大きな過ちを引き起こします

 

先ほど紹介して高校の教員が

予備校から聞いてきてくる情報は

この判定をもとにして

受験生がどのような動きをするかを検討するのです

 

「この生徒はC判定だから「〇〇大学」は二次試験勝負だな」

という話しではありません

 

上のランクの大学の倍率が高くなり

D,E判定の層が多い

また,この層に〇〇県の受験生が多い

〇〇大学に下げるとA,B判定になるから

安全志向で地元の〇〇大学に下げてくるだろう

そうすると

 

『今,〇〇大学でC判定は実質DからEになる可能性がある』

 

というようなことを検討している会議を行っているのです

 

 

過ちが起こるパターン

最もよく起こる過ちを

これを先ほどの上のランクでDE判定だった学生の立場で

考えてみましょう

受験生が,自分自身で結果をみると

「第一志望校はD判定だったか」

「おっ,第二志望の地元大学に下げればA判定になる」

と表示されたわけです

すると,安心して一つ下げた〇〇大学に出願するわけです

 

しかし,同じことを全国の学生が行うわけです

そうすると,月曜の志望者ではA判定だった

〇〇大学はふたを開けると「C判定」くらいの

難易度になっていたりします

 

 

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しっかりと,高校の先生や予備校の先生の話を聞きましょう

このように,水曜日にWEB上で確認できる判定は

月曜日の資料で,これをみて全国の受験生が

志望校を変えてくる可能性があることを

忘れてはいけません

 

このようなことが起こりそうだと言うことを

水曜,木曜の説明会で私たちは模試業者や予備校から

情報をもらってきます

ですから,自分だけの経験の少ない判断で判定システムを使わないように

気をつけて下さい

 

保護者の皆様も,

木曜日まではまだまだ情報不足

と認識して,噂話だけで早々に慌てないように気をつけて下さい

勝負は金曜,土曜の三者面談からです

 

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出願は前期も後期も同じ時期です

国公立大学

前期日程も後期日程もともに

1月25日(月)から2月5日(金)までです

後期日程の出願日も同じ事に気をつけておきましょう

昨年度は

後期の欠席者が多く

倍率を下げる大学,学部が多くありました

今年度も間違いなく

後期で低倍率が多く出現するでしょう

出願した人の勝ちになります

「後期は前期より難しい」

は過去の話です

しっかりと準備しておきましょう

 

 

追試験を受けた人も対応可能です

1月30日31日の追試験や第二日程で共通テストを受験した人も

自己採点で判断します

この結果は予備校に送る必要は無いので

自己採点結果と

20日21日にすでに分析されたデータをもとにして

判断することが可能です

出願締切はかわらず2月5日(金)ですので

急ぐことになりますが,2月1日の自己採点を元に

落ち着いて判断しましょう

 

「あれ?2月15日から2月18日までが出願期間になるんじゃないの?」

と思っている方は,情報が間違っています

この遅れた期間が出願になるのは

『第2日程で追試験となり,2月13日14日に受験をした人』

が対象です

 

 

こちらにも受験情報がたくさん掲載されています

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