左京先生の大学入試に向けて三者面談室

現役私立中高一貫校教員 大学入試に向けてアドバイスを広めたい

センター試験追込み 『解答時間が足りない』の壁を乗り越えろ

f:id:gensakyou:20200105114609j:plain

 

きっと解けるからこそ,時間が足りない

問題です

「長野県が隣接している都道府県はいくつ?」

解答を①~③から選びましょう

①わからない

②今から数えれば答えは出せる

③そんなものは8だ

 

おそらく解答をする上で①③は即答でしょうが

②のタイプが解答に時間がかかることに気づくでしょう

 

この、「時間をかけて考えれば答えがでる」

というものが、「これからの2週間に立ちはだかるの壁」です

 

センター試験では過去に「時間が足りなかった」

と言われたことが多々あります

時間が足りずに答えられないのは、分からないことと全く同じです

 

ドラゴン桜』では

「問題を解くときは卓球のようなイメージで挑め」

とありましたが、まさにその通りです。

とんできた問題を素早く的確に次々打ち返していかなければいけません

このスピード感を持たずに

じっくり考え込んでしまうと

時間が足りなかったという結果に終わります

特に

「この問題分かりそう・・」

というところが最大の敵になります

 

解けそうだと思って、時間を忘れて考え込むタイプの人は

このテンポを今から身につけなくてはいけません

 

www.blogsakyou.com

 

最も目指すべきは,即答できるレベルにすること

この後,時間の壁対策を紹介します

これは,時間の壁にぶつかったときの対策であって

この壁を乗り越えて,卓球のイメージで

即答できるところまで力を付けておくことが最善です

 

第一段階「わからない」

      ↓(わかってきた)

第二段階「時間が足りない」

      ↓(わかってきた)

第三段階「即答できる」

という順で進化が起こることを知っておくことが重要です

 

www.blogsakyou.com

 

時間の壁への対策

まずは単純に『割り算』する事です

化学だったら60分で30問だから、

「1問は2分」

です

 

このように時間を割り算する習慣は

国家試験などの資格試験でも役立ちます

 

話を戻して、例の化学ですが、

問題を解いていくと、前回の②「時間をかければ解ける問題」に出会います

 

そうしたら、この問題を何分なら解けるかをイメージします

もし「4分」と予想したら、一旦この問題を跳ばして

その他の問題から+2分を作り出します

つまり、速く解くことを意識します

このときに,跳ばした箇所のマークを空けておくことに

気をつけないと,段ずれを起こすので要注意です

このような,訓練もこの2週間で必要です

 

センター試験まで予想問題を解き続けることになるでしょうから、

必ず時間を計ることによって

①1問あたりの平均時間を出す(理科社会)。その他は大問題の時間。

②解いていき、考えたら解けそうな問題にであったら跳ばす

③その問題にかかる時間を予想する(この力をつけたい)

④その他の問題をスピードアップ(この臨場感になれる)

⑤段ずれを起こさないチェックをする習慣化する

これらの技術を身につけてもらいたいです

当たり前のことのようですが,この当たり前を身につけられるかが勝負です

 

www.blogsakyou.com

 

なぜ跳ばすのか

考えて解けそうなら,その場で解いておかないと

逆に時間が足りなくなって

その時間をかければ解ける問題で得点できなくなる不安があるでしょう

でも,そのとき「テストの残り時間」ははっきり分かっているので

ペース配分ができます

そして,できなかったとしても被害はその1問です

しかし,跳ばさず時間をかけてしまうと

予想以上に時間がかかってしまい

その後に控えている,もっと楽に解ける問題を

数問解答できずに終わってしまう可能性があります

大多数の「時間が足りなかった」といって

センター試験を失敗するパターンがこのパターンです

 

www.blogsakyou.com

 

学力がついたからこそぶつかる壁

最初の長野県の問題ですが

手が出なかったら,深く考えない分時間はあまります

解けるようになったからこそ

時間がかかってしまうのです

だから,この時間の壁は

力がついたら必ずと行っていいほどぶつかります

まだ目標点に到達しておらず,

時間の壁も経験が無ければ

「これからの2週間で,この壁がやってくる」

ことを意識して,解ける問題は速く解く習慣をつけておきましょう

「どうせいつも時間があまるから,急いでも残り時間が退屈になる」

などという点数が出ない人の典型的な考え方から

今のうちに脱出しておきましょう

 

 

国語も似ています(人によりますが)

実は,国語の現代文でも同じような現象が起きています

「問題文をくまなく読めば答えられそう」

な問題がでてきます

古文,漢文から解き始めたとしても

小説,評論でこのパターンにはまると

時間が足りなくなります

ただし,国語の場合は他の問題を速く解くの難しいので

6割~7割ぐらいが目標点の人は

思い切って,現代文は

くまなく読めば解けそうな問4までを完璧にすることに

時間を割いて,問5以降は時間が無ければあきらめる

という練習もありかもしれません(くれぐれも人によります)

現在の自分の得点と時間との関係を一度確認しておくといいでしょう

 

こちらにも受験情報がたくさん掲載されています

にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 教育ブログ 中高一貫教育へ
にほんブログ村