- 予想平均点は予想でしかない
- 志望校によって度数分布も異なる
- WEBで見られる合否判定を信用しない
- WEBの合否判定を見て、全国の受験生が変更する
- 大切なことなのでもう一度繰り返しますが
- 昨年度も自己判断で諦めなければ・・・と思う生徒が
予想平均点は予想でしかない
共通テストの1日目が終了し
本日は2日目
終わって帰ってくると
月曜日を待たずに、自己採点を始める人も
多いと思います
そして、しばらくすると
Web上で予想平均点が発表されて・・・
という流れになりますが
点数がとれていればうれしいですし
とれていなければ、落ち込みます
そこに平均点との比較が入ればなおさらです
ここで、注意しないといけないことは
このタイミングで発表されるのは
「予想平均点」
だということです
予想平均点と実際の平均点が大きく異なった年は
過去何度か存在します
2020年の記事↓
志望校によって度数分布も異なる
また、平均点はあくまで「全体平均」であって
志望校を目指している学力層の生徒の「平均点」
もっと言えば「度数分布」は、また異なります
そのような、分析を私たち教員は、
予備校の先生たちのデータを元に分析して、
2021年の記事↓
WEBで見られる合否判定を信用しない
最近は、水曜日頃から
WEB上で、自分の合格判定を予備校のデータから見ることができます
これを使ってA判定が出そうな大学を探すことができるのですが
これも、受験生を大混乱させる元凶になっています
先ほど書いたようにこのWEB上のデータは予備校のデータであって
それを元にして高校、または予備校の先生たちもさらに分析します
例えば、共通テストが簡単だと
多くの受験生が点数をとれているため、自己採点後の出願予定大学に
第一志望の高い大学を書きます
そうすると、その大学に人気が集まり
自信があったのに「D判定」がでます
慌てて、WEB上で探すと、第2の大学だと「A」がでたので、
第2希望に変更して大丈夫と安心します。
これが落とし穴です
WEBの合否判定を見て、全国の受験生が変更する
みな点数が良かったので、第2志望校の大学に出願予定と書かなかったため、
データ上では受験生が少なく見えます
しかし、日本全国の生徒がこのデータをみて
同様の考えをすると
あっという間に、第2志望校に集まり、A判定でも不合格
という結果が生じます
このようなことまで想定して、高校の教員は分析を行い
三者面談にのぞんでいます
難しかった場合も、同様にいろいろな動きが生じます
ですから、自己採点が終わって
一喜一憂するのは、三者面談が終わってからです
大切なことなのでもう一度繰り返しますが
予想平均点はあてにならない
度数分布は志望校ごとに違うので
自分が良ければ皆良いかもしれないし、
自分が悪いときには皆も悪いかもしれない
WEBでの合否判定は速報であってそこから大きく変化する
と毎年注意喚起していますが
切羽詰まっている受験生はどうしても
目の前のことしか見えなくなるので
なかなかこの情報が届かないのが残念です
昨年度も自己判断で諦めなければ・・・と思う生徒が
昨年も点数が悪くて、医学部を早々に諦めた生徒がいましたが
その生徒よりも低い点数の生徒が合格しています
合格最低点が下がっていたのです
皆が悪かったので
諦めないで、最後まで粘った人が勝ちます
こちらにも受験情報がたくさん掲載されています