「AIが人の知能を超える」
「AIによって多くの仕事が取って代わられる」
「多くの小学生が今は無い職業に就く」
このような話しが話題になっているために
高校生は
AIには出来ない仕事を探そうとしたりします
例えば看護師
「私はAIにはできない,患者さんとのコミュニケーションを大切にした看護師になりたいと思います」
例えば歯科医
「私はAIにはできない,患者さんとのコミュニケーションを大切にした歯科医になりたいと思います」
例えば公務員
「私はAIにはできない,市民とのコミュニケーションを大切にした公務員になりたいと思います」
人に出来ることはコミュニケーションしか残っていないのでしょうか
そして,AIはコミュニケーションを取ることができないのでしょうか
ドライなとらえ方をした場合
コミュニケーションってそこまで重要でしょうか
(教員にあるまじき発言かもしれませんが)
半数以上が今は無い仕事に就いていると言われるわけですから
今ある仕事にコミュニケーション力をプラスしただけでは
未来に対応しているとは言えないでしょう
志望理由書や諸論文対策などを進めている生徒に
今伝えている考え方は
どのようにAIを使うかを考えること
どのような作業がAIに置き換えることが出来るか
AIをつかうことによって,今できないことができるようにならないか
を見つけようとすることです
医療従事者でしたら,
患者さんの問診や検診結果とビッグデータから
同様の症状から考えられる病気や,その先に隠れている病気まで見つけること
さらには,病気だけでは無く同時に抱える不安も
予測することが出来るようになるはずです
(入院したら仕事はどうなるだろう?家族の食事は誰が作るのだろう?)
そのような不安の発掘までAIで行い,対応できる医療従事者となれば
未来の医療が見えてきます
人工知能学会の方の講演では
人工知能は万能ではありません
言われたことをしているだけです
言われたことに答えが無いと,とんちんかんな答えを返してきます
ディープラーニングにおいても同じです
学習するようにコマンドを入れるから何か答えを返そうとしします
AIを動かすのはエンジニアが行いますので
学生の皆さんには
何をAIが代わりにやってくれるかを見つける能力を磨いて欲しい
と言われていました
便利になっていくものを否定するのは
その昔,産業革命のときにもラッダイト運動が起こりました
それよりも,便利なものは便利に使い
より豊かに暮らす未来を創造する方が
オリジナルな志望理由書,小論文になっていくと思います
AIとは仲良くすごす未来を思いながら受験準備を始めて下さい
こちらにも受験情報がたくさん掲載されています