左京先生の大学入試に向けて三者面談室

現役私立中高一貫校教員 大学入試に向けてアドバイスを広めたい

進路指導への不満の声

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進路指導について、すべての保護者の方が満足しているわけではありません。

毎年、保護者の方から不満の声や恨み節が届きます。

 

同じ合格なのに、どうして不満が残るのでしょう。

同じ不合格なのに、納得できている人と納得できない人がいるのでしょう。

 

私自身の不徳も原因でしょうが、

共通点も見られるので、まとめてみましょう。

 

合格したのに不満

これは、

『もっと上が狙えたのに、早々に専願推薦で決めてしまった』

というパターンです。

ここにくるまでの三者面談では、

『もっと上位校がふさわしい』という私の提案と

「合格できなかった人がいる」という情報

とがぶつかります。

 

多くの情報が「上のレベルの高校でも落ちた人がいるのに、うちの子供が受かる保障がない」というパターンです。

上のレベルの高校の受験生が、お子さんのレベルより高いかどうかはわからないのに・・情報先行です。

合格が決まってみると、自分より学力層が低い人たちも皆合格していて、

不満が高まるようです。

 

どの高校でも、成績が上位の人から下位の人までいます。

「○○高校の人でもだめだった」

という情報は何の参考にもなりません。

お子さんの力を信じてください。

 

不合格で不満

これは、どこにもぶつけられない気持ちで

「分析が足りないからだ」

とお叱りを受けます。

このことについては真摯に私も受け止めますが、

やはり、共通点があります。

 

それは、

「当日の手ごたえはあったのに」

といわれます。

 

分析して、どの程度の得点が必要なのか、

どの程度伸ばさないといけないかを示していますが、

今までより解けるようになった=合格圏ではありません。

まわりの受験生も勉強して成果を上げているわけですから、

合格圏に到達できるまでの成長が必ず必要です。

 

今回のセンター試験でも、

「昨年の合格最低点はあったのに」

としきりに話されますが、

今年度は皆が高得点だという説明には、全く理解をしていただけませんでした。

 

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敵を知り己を知れば、百戦百危うからず

孫子の兵法では

自分の力量と、相手の力量をしることで、

必ず勝てるといってます。

 

また

自分を知って、相手を知らなければ五分五分

自分の力すら測れていなければ、戦ってはいけない

と続けています。

 

今回の不満の声

実は、この二つに当てはまっているのです。

そして、受験は

敵を知って、己を知っても、8割運です。

この域で受験した生徒は、笑っても泣いても強い目をしています。

 

 

これから受験を迎える2年生および保護者の方へ

周囲の合否情報に振り回されないでください。

その人とあなたは別人です。

その情報よりも、模試会社が提供する追跡調査のほうが信用できます。

そして、勉強する上では、

自分の成長だけではなく、周りの人も成長していることを意識して、

早い時期からの学習スタートを始めてください。

 

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