なぜ私大は受かりにくくなったのか
三者懇談などで
「私大は受かりにくいから,滑り止めはもう少し下げた方がいい」
という話を聞かれましたか?
これはどういう意味かというと,
今まで,私大は定員より多くの人数をとっているところがあったのです。
その大学に対して文部科学省が
「定員より○○%多いと,補助金を減らしますよ。」
と言ったのです。
年々減少してきた実質定員
この○○%が年々減ってきて,遂に今年が
「定員を超えたら減らしますよ」
の年にあたるのだから大変です。
すでに,昨年度までにかなり,『○○%』を下げてきたので,
実は,2018年度入試で滑り止まらなかった人が多く,
現在の浪人生は例年より多くなっているのです。
実際,多くの有名私大は合格者を減らしてきました。
三年前の進路指導は当てにならない
もし,5年くらい前の感覚で
「この私大なら滑り止めになるな」「この偏差値でも滑り込めるな」
と直観的に判断し居たら危険です。
進路指導の現場では「三年前の感覚で進路指導をしないように!」
と学年団に声をかけています。
(高3まで持ち上がって,再び高1から持ち上がる先生が多いので)
では,どのような感覚で判断すればいいのかというと,
その1:絶対合格する上位層は全く変わりません。
正直,この層は国立大に受かるので,合格を出しても入学しません。
ですから,定員内にほとんどカウントしません。
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その2:いままでボーダーとしていた層で,定員を判断する。
ボーダーラインの生徒は,入学可能性が高いのでこのラインの人数で
大学は定員の人数を予想してきます。
自分だけの勉強で見落としそうなところが入試問題で出題されます。
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その3:ボーダーより下は,正直合格を出しづらい。
ボーダーはいわゆるC判定なので,その下でも今までは
「10人中2人は合格するラインだから頑張れ」と送り込まれていましたが,
大学としては,合格ラインをすでに高めで設定しているので,
この層が,昨年度もかなり不合格となりました。
今年度最も警戒しないといけない 推薦合格者の存在
そして,何か気持ち悪く気になっているのが
今年,推薦で私大に合格している人多いのでは??????
というところです。
高校生側も,先手を打って「指定校で受かっておこう」という読みが働いて
すでに,大学側の読み以上に合格が出ている気がします。
推薦専願もどうですか??これもまだ情報収集中ですが,嫌な予感がしています。
すでに,定員としての枠をかなり埋めてしまった大学もあるのでは??
本気の滑り止めなら,ボーダー偏差値が自分の偏差値よりも-5というよりも
-7.5くらいには見ておきたいかなあ。
と言うところです。
風の噂で,文部科学省が
今年は,補助金カットのラインを厳しくするのはやっぱりやめておこう。
といっているとか・・・・
でも,何の根拠も無い噂なので,自分に都合のいい方向で解釈しないように
気をつけましょう。